お悩みQ&A
Q
子供の扁桃腺が大きいのですが、手術した方がいいですか?
A
昔は大きいだけで手術したこともありましたが、今はそのようなことはありません。手術する場合には、下記にあるような基準が一般的です。
①1年に何度も扁桃炎を繰り返す場合
②扁桃腺が原因で、腎炎や皮膚炎など他の病気を引き起こしている可能性のあるとき
③左右の扁桃腺がひっつくほど大きく、呼吸や食事に支障のある場合
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Q
扁桃炎を何度も起こし、高熱を出しますが、扁桃腺の手術をした方がいいですか?
A
扁桃炎をどれぐらい繰り返すかによりますが、年間4〜6回程度扁桃炎を繰り返すようであれば、手術を勧められることがあります。お子さんの場合、成長と共に扁桃炎での発熱が軽くなっていく場合もあり、あわてて手術をする必要はありませんが、手術により発熱の程度も軽く、また回数も少なくなることが多いので、年齢や全身状態を考慮した上で、判断する必要があります。
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Q
魚の骨がささりました。どうしたらいいですか?
A
魚の骨は、扁桃腺、舌の付け根、食道の入口に刺さることが多く、懐中電灯で照らして、扁桃腺に刺さっているのであれば、ピンセットのようなもので、つまめば取れることもあります。しかし、それ以外はご家庭では取れないので、医療機関を受診してください。ご飯の丸呑み等は、更に深く刺さる可能性もありますので、お勧めできません。
Q
何かのどにひっかかって、つかえた感じがしています。
A
のどのつかえるような感じは、いろいろな原因があります。炎症やアレルギーが原因の場合や、ちくのう症により、鼻みずがのどに慢性的に落ちてのどを刺激していたり、胃酸がのどまで逆流してなることもあります。また、精神的なものでなることもありますが、なかには癌をはじめとした腫瘍が原因になることもあります。ご心配な場合は、耳鼻科を受診し、内視鏡等での検査を受けてください。
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Q
いびきが大きいと家族に言われます。
A
いびきは、鼻からのどにかけての空気の通り道のどこかが狭いと、呼吸する時に音が鳴ります。これがいびきです。中にはいびきだけでなく、更にひどくなって呼吸が止まってしまう、いわゆる睡眠時無呼吸症候群を起こしている場合もあります。この場合には、放置しておくと脳卒中や心筋梗塞の原因になることもありますので、積極的に治療することが必要になります。器械をつけて寝るだけで調べる方法もありますので、いびきの大きい方は検査することをお勧めします。
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Q
子供ののどがゴロゴロいい咳をするので、小児科で薬をもらいましたが、良くなりません。
A
小児科で治療しても良くならない場合は、鼻が悪い場合があります。特に、ちくのう症などがあると、鼻みずが前に出ずに、のどの方に落ちていき、それがのどにたまってゴロゴロの原因になったり、一部が気管に流れ込んだりして、痰のからんだ咳の原因になることがあります。小児科で良くならないときは、一度耳鼻科を受診してください。
Q
1ヶ月以上咳が続くので、内科で薬をもらいましたが、良くなりません。
A
咳の原因はたくさんあります。もちろん通常の風邪で咳が出ることが多いのですが、風邪のような急性炎症の咳は、長くても3週間程度までといわれています。それ以上、続くような場合には、ちくのう症が原因になる場合や、アレルギーが原因になる場合、あるいは咳喘息と言って、喘息とはいえないものの咳だけが続く病気もあります。もちろん、これ以外にもたくさんありますが、胸部レントゲンなど、内科的に異常がない場合は、一度耳鼻科を受診することもお勧めします。
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Q
最近、声がかすれています。どうすればいいですか?
A
声は、左右の声帯が閉じて振動することで出しています。そのために、声帯の動きが悪かったり、あるいはポリープなどで完全に声帯が閉じない場合に、声がかすれます。もちろん、風邪などで声帯が炎症を起こしたときにも声がかすれます。炎症性の場合は、声がかすれているときは、出来るだけ声を使わないようにした方が良いでしょう。しかし、なかにはヘビースモーカーの方などで、癌が出来ていることもあります。内視鏡でみれば、すぐに確認できますので、声がれが続いている方は、早めに受診しましょう。
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